過敏性腸症候群の診断基準

明確な診断基準がないのが過敏性腸症候群

誰でも緊張や不安などのストレスでお腹が痛くなります。

 

子供も、親や先生から強く怒られたり心配なことがあったりすれば、腹痛を訴えるものです。子供でも大人でも、腸というのはとてもストレスの影響を受けやすい場所です。

 

第二の脳とまで言われているのが腸です。

 

脳と同じくらいにストレスに敏感に反応する腸は、下痢や便秘、腹痛などの不快な症状として現れてきます。

 

このようなお腹の痛みや不快感が慢性化した状態のことを過敏性腸症候群と言います。

 

ただこの病気は、血液検査などをしても数値的な異常が見られない病気なので、診断基準に明確なものがありません。

 

症状で判断される

過敏性腸症候群は、20代から30代くらいの若い人に多く見られる病気で、10%〜20%の日本人成人がかかっていると言われているので、何も珍しい特殊な病気ではありません。

 

20代から30代の若い人たちは、ストレスへの耐性が出来ていないため過敏性腸症候群にかかりやすいと言われていて、年々増加傾向にあるとも言われています。

 

下痢気味だったり、便秘がちでお腹が痛いなどの症状を訴えて、たくさんの人が消化器科を受診されていますが、その3分の1の人たちは、過敏性腸症候群であるというデータもあります。

 

下痢や便秘、腹痛などの症状は、さまざまな病気の際にもよく見られる症状です。

 

腸に異常が見られる病気としては、潰瘍や腸炎、ガンなど実にさまざまです。

 

長引く下痢や腹痛などの不快な症状が心配になり、消化器科へ受診するのですが、検査をしても何も異常が見られず過敏性腸症候群ではないかと疑われる人がたくさんいるのです。

 

検査で異状があるかないかで判断される

過敏性腸症候群は、検査をしても全く異常がないこと、明確な診断基準がないことが厄介なところで、また、検査で異常がないために、ついつい放置されてしまう点も、症状が慢性化して重症化する原因となっています。

 

突然、便意に襲われて下痢になる下痢型や、腸管がけいれんを起こし便が停滞して便秘になる便秘型、下痢と便秘を繰り返す交代型や、おならが頻繁にでるガス型などのタイプが過敏性腸症候群にはありますが、どれも他の腸の病気で見られる症状です。

 

腸の病気なのか、それとも過敏性腸症候群なのかは、検査で異常があるかないかの違いになります。

 

ローマ基準も目安になる

過敏性腸症候群なのかどうかを判断するための「ローマ基準」というものもあります。

 

これは、1988年にローマで開催された「第13回国際消化器病学会」で発表された診断基準で、2006年には最新のローマ基準が設けられています。

 

過去3カ月間、月3回以上にわたり、腹痛や腹部の不快感が繰り返し起こり、さらに「排便により症状が軽くなる」「発症した際に排便の頻度が変化する」「発症した際に、便の形に変化がある」という項目の2つ以上に該当すれば、過敏性腸症候群である可能性が高いとされています。

 

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