リーキーガット症候群とは

気づかないうちに毒まみれ

 

こんな恐ろしい場面を少し想像してみて下さい。

 

夜、ベッドでぐっすりと眠っているあなたの横に見知らぬ男が立っています。

 

そして、その男がスポイトに入れた猛毒の液体を寝ているあなたの口にポタリ、ポタリと落としていたら・・・

 

ギャー!

 

そんな現実が起きたとしたら身の毛もよだつ恐怖ですよね。

 

実は、これからお伝えするリーキーガット症候群(LGS)も、気づかないうちに全身を毒まみれにされる病気なのです。

 

そして、もしあなたが今、以下のような心身の不調に悩まされているとすれば、かなり高い確率でリーキーガット症候群(LGS)になり始めている可能性があります。

  • 過敏性腸症候群
  • 慢性的な便秘や下痢
  • 慢性の膀胱炎や前立腺炎
  • 慢性の筋肉痛や関節痛
  • 蕁麻疹や皮膚疾患
  • 乾癬
  • 慢性疲労症候群
  • アレルギー性疾患
  • うつ病
  • 不眠症

など

 

リーキーガット症候群(LGS)は腸の漏れ

リーキーガット症候群の「リーキー(leaky)」とは「漏れている」という意味で、「ガット(gut)」は「腸」です。

 

つまり、リーキーガット症候群とは「腸の漏れ」によって起きる様々な健康ダメージのことで、医学的な正式名称は「腸管壁浸漏症候群」といいます。

 

では、腸からいったい何が漏れるのでしょうか?

 

それは、健康に有害な病原体や化学物質です。

 

私たちは、日々そのような毒物と言えるものを食事や呼吸を通して体内に取り込んでしまっています。

 

しかし、正常な腸であれば、このような毒素は腸内で分解されて、体外へと速やかに排出されるのです。

 

ところが、リーキーガット症候群になっている腸では、腸管の壁から毒素が漏れ、それは血液にのって全身へと運ばれていきます。その結果、体中のあちらこちらで悪さをするのです。

 

開いた穴から漏れていく

小腸の内壁には粘膜層があります。この粘膜層は、有害な侵入者から体を全体を守るバリアのような機能を果たしています。

 

イメージしていただきたいのですが、人の口から肛門まではトンネルのように空洞になっています。

 

内臓器官

確かに途中途中に弁のようなものがありますが、口から食道・胃・小腸・大腸・肛門までは、体の内部のようで実は外部なのです。

 

ですから、絶えず外部からの侵入者の攻撃にさらされているのです。

 

その侵入者が体内に入らないように第一線で防御しているのが、腸の内壁なのです。

 

腸の粘膜層の細胞同士は、タイト・ジャンクションと呼ばれるピチッと閉じた接合点で連結しています。まるで敵を一歩も入れないようにガッチリとスクラムを組んでいるようですね。

 

しかし、タイト・ジャンクションが何らかの刺激を受けて炎症を起こすなら、その接合点が緩くなって普段は通してはいけないような大きさの分子まで通してしまうのです。こちらのサイトのイメージ画像が分かりやすいです。

 

その通してはいけないものには、病原菌や他の有害な物質が含まれています。

 

ちょうど秘密の抜け道が見つかったかのように、そこから病気を引き起こす細菌やカビ、有害化学物質がどんどん体内へと侵入していくのです。

 

普通の食事が全身を傷つける

リーキーガット症候群の恐ろしさは、毒素が漏れることだけではありません。

 

私達が普通に食べている食べ物が、突然凶器に変わってしまう事があるのです。

 

小麦に含まれるグルテンなどのタンパク質は、通常は未消化のまま腸壁を通過してしまうことはありません。分子が大きいためです。

 

ところが、リーキーガットになっている腸は、その分子の大きなものも通せるほどの穴が開いています。

 

本来であれば通ることのできない未消化タンパク質が、腸壁をすり抜けて血中に入ると何が起きるでしょうか?

 

食品に含まれるタンパク質と人間の体を構成するタンパク質は構造が似ているため、体が混乱して自分自身を傷つけ始めるのです。

 

これが、自己免疫疾患やアトピー性皮膚炎、アナフィラキシーショックなど免疫異常によって起きる病気を引き起こす原因となるのです。

 

慢性病の陰にリーキーガットあり

リーキーガットは、全身に様々な病気を引き起こします。しかし、どのような病気や症状が現れるかは人によって異なります。

 

なぜなら、腸から漏れた毒素や病原菌は、その人の遺伝的に弱い臓器や血行の悪い部分に蓄積するために、人によってダメージを受ける部位が異なるためです。

 

そのような毒素や病原菌、また未消化のタンパク質が体内を巡ると、体の免疫システムが作動し始めます。

 

免疫システムとは、体の防衛軍のようなもので、病原菌など害となる侵入者を排除するしくみのことです。

 

この免疫システムが、リーキーガットによって体内に入った毒素や病原体を攻撃し始めると、体のあちこちで炎症が起きます。

 

皮膚で炎症が起きると、湿疹や皮膚炎としてあらわれますし、膀胱で炎症が起きると膀胱炎、脳に炎症を起こすとうつ病などにつながります。

 

頭を抱え込む男性

そのような炎症と修復が何度も繰り返されていくうちに、細胞がガン化する可能性もあると言われています。

 

また免疫システムは、血中に取り込まれた有害物を排除するために余分の仕事をしなければなりませんから、段々と本来の仕事に手が回らなくなります。

 

これが免疫力の低下につながり、感染症やガンなど他の病気の原因ともなるのです。

 

リーキーガット症候群の原因は?

このように病気を次々と引き起こすリーキーガット症候群ですが、一体何が原因で起きるのでしょうか?

 

この原因については、医学界でもまだ議論の最中で、意見が一致していないようです。

 

ただひとつの原因というよりも、幾つもの要因が絡み合って漏れやすい腸がつくられると考えられており、その要因となりえるものとして以下のようなものが挙げられています。

  • ある種の薬剤(特に抗生物質)
  • アルコールやカフェイン
  • 慢性的なストレス
  • 食品アレルギー
  • 農薬や食品添加物
  • エイズやクローン病などの病気
  • ガンの化学療法や放射線治療
  • 環境汚染物質の蓄積
  • 水銀アマルガムなど歯の詰め物

 

しかし、どんな原因で引き起こされたにしろ、共通するのはリーキーガットになる前には腸内環境の悪化が見られるということです。

 

そして、その腸内環境の悪化をもたらしているのは、ほとんどの場合はカンジダ菌という細菌の繁殖なのです。

 

カンジダ菌をおさえこむことがリーキーガット対策の肝

リーキーガッド症候群は様々な要因が絡み合って引き起こされると考えられるので、その要因を全て特定して解決するのは困難です。

 

しかし、現時点ではっきりとしている問題点があります。

 

それは、リーキーガットになるときには必ずといってよいほどカンジダ菌の異常繁殖が見られるということです。

 

そして、カンジダ菌をおさえ込めば、腸内環境は改善し、リーキーガット症候群も改善していくことが幾つもの実例を通して分かっています。

 

ですから、もしあなたの体調不良がリーキーガットからきている可能性が高いと感じられるのでしたら、まずはカンジダ菌対策から始めて下さい。

 

関連記事:リーキーガッド症候群?症状からの自己診断チェックリスト

 

そして、徹底して腸を健康にしたいのであれば、リーキーガッドの危険要因となる食べ物や生活習慣も避けていく必要があります。

 

 

リーキーガットを完治させる3つのコツはこちら